自然の仕組みとはたらき、そしてデザインをよーくみると実は「相似形」。
●自然界のしくみと身体のしくみ
地球の表面。そこなは、さまざまな生命が、複雑に絡まり合う営みが、繰り広げられています。
大陸と海洋にわたり大自然の雄大さ。植物や動物の個性の連携、つながりがあります。
まったく孤立するものはないようです。
ところが、私たちの日常の生活感覚にはそのつながりが薄いように感じます。無関心に生きています。
たとえば、「抗菌」という感覚は、不潔な菌を排除する感覚。実際私たちは、口の中をはじめ、いたるところに菌をすまわせています。腸内は大量の菌の住処です。でも、毎日手洗いをし、顔を洗い、歯磨きをして、お風呂に入り、清潔な生活をしていると菌の恩恵など考えもしていません。
そのあたりの道端にはえている雑草をみてください。そして、ゆっくりとその小さな雑草を引き抜いてみてください。その根元に小さな昆虫がいます。ダンゴムシや名前もしらない虫が1匹や2匹。この雑草一つでも、それ以下の小さな生物にとってはオアシスのような存在です。ああ、共存しているんだ…と感じます。その根っ子には、土の中にある菌類が根とつながり、栄養素の交換がおこなわれているとのことです。
一つの生命は一つで成り立っているのでなく、多くの生命とのつながりにより生かされているようです。
雑草という小さな植物でさえ、そのような他の生命との共存共生をしているのですから、樹木は、どうでしょうか?。
緑に茂った葉が隠れ家となり、小さな生命、鳥や昆虫がいます。その根元の方にはつるを伸ばす植物がその木にまとわりついたり、その幹の表面には苔が生えていたりします。その樹液を求めてくる昆虫もいます。その根には様々な菌類とのつながりがあります。
大きな生命は小さな生命を育むという、親子関係に近いものがあるようです。 大樹は、小さな生命の親のような存在。
このような、構図はいたるところに見られると思います。
害虫の代表のようなシロアリ。このシロアリは、家屋にすみ、木を食べます。シロアリ自身は、木を分解することができません。腸内の菌類がそれを分解します。
たぶん、動物のほとんどがその腸内に何らかの菌類を住まわせ、その菌類のお陰様で消化吸収を助けさせていると思われます。 様々な菌類が腸内において、有益な活動をしていて助けてもらっているのは、腸内環境と言われます。人間という複雑な生命にも、多くの小さな生命(菌類など)を従えているようです。でも、そのような事実に無関心な私たちです。
●植物にとっての「根」と育つ環境「土壌」
どのような植物でも、その種子がどのような土の上に置かれるかによって、その生育は変わります。
肥沃な大地と砂漠のような土地とでは全く違った成長となり、そこに実るものも全く変わります。大地は植物にとってとても大切な生育の条件です。
では、動物はどうか。植物にとっての「根」にあたるものは、「腸」となります。腸は、根のような絨毛があります。その絨毛によって根のように食べたモノから水分や栄養を吸い取ります。
私という人間を育てるには、根(つまり腸)に対して、食物を肥沃な大地となることを心がけるか、栄養も何もないような砂漠を与えるか、またまた、ヘドロのようなものを与えかは、本人次第。
腸内環境は、菌類の世界です。自分の腸内環境を肥沃な大地とするのが、酵素健康法。今の医療では考えられないみちです。ひとりの心がけ次第です。※根と腸の関係性は千島学説を学ぶ方から教わりました。
植物の根は、動物の腸。そして、大きな生命は小さな生命との共存共生であり、親子の関係であります。もし、それに納得するのなら、腸内細菌をより豊かにすることへの心がけが大切になります。
便秘、下痢は避けたいものです。毎日排泄されるべき便を何日も身体の中に置いているということは、その出すべき便から水分をいつも吸い取っているようなものではないでしょうか。気持ちがいいものではありません。また、下痢は腸内環境を乱します。日々の健康管理は排泄と深い関係があることを理解し、毎日のおトイレでの反省をしてゆきたいものです。