■体内酵素のバランス
※この図はイメージです
【上の図】私たちが自然体であるときの酵素群は均整のとれた状態にあり、健康であると考えられます。なるべく体内の酵素を無駄に使わない生活が必要です。 酵素群のバランスはその人の生活と関係しています。食べ過ぎや、飲み過ぎはもちろん、気分や感情が食生活のバランスを崩し、慢性病を起こすのはもちろん、そのようなマイナス感情までが身体に影響を与えていると考えられます。 |
(1)身体は、バランスのとれた酵素群により、成り立っていると考えられます。
その理由は、断食や絶食による体内の変化に注目していただくとわかるかと思います。食事を摂らないことにより、消化酵素を数時間使わなくなってゆきますと、体内に変化が起こります。身体が「食べない」と判断し、早々に消化酵素を他の酵素として使うのです。消化酵素をつくられない分が、身体の修復改善にあたるのです。
だから、断食、絶食が病気改善と健康維持に効果的なのです。
※食習慣を変えるには、意志が必要です。意志と身体が連携していると考えられます。野生の動物は、病気や怪我をすると食べずにうずくまり、身体の修復、回復を待ちます。意識の強い意志が身体に影響を与えます。危機的状態に陥ると、緊張感が高まり、全身の様々な力が集中してゆくように、身体を管理するところと連携して酵素などの変化をもたらすのでしょう。真剣な意志は、身体全体の集中となって対処にむかうのでしょう。
(2)断食状態からもとに戻るためには、ふつう重湯(おもゆ)状態の食事から始めなければなりません。体内の消化酵素が十分に用意されていないからでしょう。身体全体が、重湯などにより、少しづつ消化酵素を準備してゆく。つまり、外的環境や食事という外から入ってくる異物に対して常に酵素は対応していると考えられるのです。
(3)身体は、その人の生活習慣によって酵素の状態、シフト(上の図)が決められるのです。食事の量やお酒、タバコなど嗜好品に加えて、体温の冷えにより、大切な基礎的な代謝酵素までが、習慣対応(外環境)のために使われます。
・「便秘」は万病のもと
・「冷え」は万病のもと
・「季節のかわり目」は体調を崩す
と言われるのは、酵素の偏りと関係があります。
薬の大量摂取も大きな問題で、酵素のシフトに偏りが生じるのです。酵素のシフトが偏ると、まず、便秘になりやすく、肥満、痩せ過ぎ、体調を崩れ、せきが止まらない、微熱、風邪、だるさ、水虫(白癬菌)におかされ、湿疹、皮膚病や生理痛、頭痛に悩まされ、不健康で弱々しく、病原菌に侵されやすくなるでしょう。
逆に酵素のバランスが取れているとき、元気に、ハツラツとして慢性病に悩まされることは少なくなるはずです。酵素はとても大切な体内物質です。食によって補うことも必要でしょう。また、サプリメントで補う方もおられます。様々な方法で「酵素による健康法」をされていますが、基本は習慣力だと思います。そして、「運動と呼吸」「感情の管理」です。簡単に言えば、質素、簡素な食生活による毎日と家族や友人たちとの円滑な関係です。なぜなら、酵素は感情とも深く関わるものだからです。
■体内酵素のバランス
※この図はイメージです
【上の図】酵素は外からの刺激など環境に順応しようとする。食べ過ぎの主観力を持つ人、薬のみ過ぎの人に順応すると上図のようにバランスを崩す。消化酵素に比重が傾き、身体全体の管理のための酵素のシフトが小さくなっている様。そうなると抵抗力や免疫力、自然治癒力の低下へとつながる。